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オール・ベートーヴェン・プログラム

昨日は、東大和市民会館ハミングホールで開催された仲道郁代さんのリサイタルに行きました。…と書いたのは、7月20日。十日もたってしまいましたね。

そのリサイタルの名前がタイトルです。

クラシックはひたすら、ベートーヴェンとショパンのピアノソロだけ聞きます。ほかは全然知りません。だからクラシック好きとはいえません。

心身の状態によって、人の声の入った歌がうるさく感じたり、オーケストラは気が散ったりするのですが、ピアノだけはいつでも受け入れられるのですね。

「オール・ベートーヴェン」「ピアノリサイタル」の文字を見た時には「えぇぇぇ!」って言いましたね。こんなに近くで生でオール・ベートーヴェン。あまり、生演奏を聴きに行ったことがないんです。だから是非にと。

仲道さんは、優しく穏やかに曲の説明をして、座るとすぐに、すっと演奏に入られます。「さあ弾くぞ!」という気負いが全く感じられない。そこもすごいと思いました。技術はプロですから当然素晴らしいし、安心して聞いていられるし、しかもワクワクする。好きな曲だとさらに「きたきた!」とワクワクします。最初から最後まで違う曲ながら、お話も含めてつながっていて、素敵でした。拍手がやめられない。感動が続きますね。心からのアンコールです。

「ベートーヴェンの曲は理論と感情が拮抗している」とおっしゃっていました。

なるほど。仕掛けがしっかりあり、感情を表現し、聴く人の感情を揺さぶる。

すべての音を聴かせる。

ベートーヴェンは嵐のようにピアノを弾いて、よくピアノが壊れていたんだとか。作曲するときは、ピアノに感情をぶつけていて、それを理論で組み立て直していたんでしょうか。人に聴かせる演奏の時も、感情を込めていたのかな。でもそれでは伝わらない。聴衆の前での演奏でも、作り上げた曲の理論と、感情が拮抗していたんでしょうか。

感情が優先しそうになるところを、理論で芸術に押しとどめて、そのせめぎ合いがドラマになっているのかな。そういうところでも私はきっと、ベートーヴェンが好きなんだと思います。200年の時を越えて、新しいとか古いとかいうことを感じさせない、ただ「好きだな」と思える音楽って、すごいですよね。

そういえば中学生くらいの時にピアノを弾いていたときは、思春期でコントロールできない感情をピアノにぶつけていて、今思えば叩きつけるように弾いていたかもしれない。それはドラマじゃないしきれいじゃないですよね。ピアノにも周りで聞いている人にも悪いことをしました。素人だとはいえ、人のために弾いていなかったですね。

ピアノが弾きたい。今弾いたら、少しは感情と理論の拮抗が生まれるかな。置くところ、ないので手を出していないのですが、ピアノ、買いそうです。

原田あやめ

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