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読書録『食堂かたつむり』


編集ライターを生業とするくらいなので、読み書きが好きです。

書くのは仕事、読むのは娯楽。

これが、息を吸って吐くように、定期的に交互にないと生きた心地がしません。

私にとって一番のエンターテインメントは本で、映画や漫画は私にとって情報量が多すぎて集中できないのです。ただの活字が最も没頭でき、頭の中で人物も風景も生き生きとしています。

Amazonで本も買うけれど、図書館にも行くし、本屋さんにも古本屋さんにも行きます。

先日、その4つをハシゴして、古本屋さんで見つけたのがタイトル。『食堂かたつむり』、映画にもなりましたよね。

ある女性が恋人に家財道具から貯金から持ち逃げされて、郷里に帰って食堂を開くというのがはじまりです。

女子向けのほんわか料理本かと思ったら、今まで読んだ本と違った泣き方をしたし、現実、命を考えることになった。食わず嫌いをしなくてよかったです。

人は自分以外の人のほんの表面しか分からないこと。優しいとはどういうことか。読んだあと、頭の偏りが矯正されたような気がします。人間はきれいなことばかりじゃないし、残酷な一面は誰しも持っているし、それを含めて一人、というのが、頭では分かっているけれども、なかなか人と対応するときに全体を見ることはできない。

最近は料理がちっともうまくいかなかったのですが、一生懸命作るとなんておいしそうなんだろうとこの本を読んで思い、たくさん余っていた粉砂糖を使ってスノーボールクッキーを一生懸命作ってみました。それが写真。おいしくできました。

何か考えたり悩んだりするとき、図書館や本屋さんに行きます。目に付いたタイトルを手に取る。すると必ず気づきがある、答えがある。一番集中できる、活字で知恵が読みやすく凝縮されている。

本は精錬されたもの。活字自体が、精錬されたもの。活字は美しいです(明朝系が特に)。本を読むことの幸せを最近すごく感じます。

本とはなんだろう、ということも、書いていきたいと思います。

原田あやめ

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